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良き参謀とは、よく歩きよく話す。中目黒総合事務所 税理士 廣岡実
2013-05-30

幸せなリタイア

数ある事業経営者の中で、何人の方が、お金も時間も十分に取れるリタイヤが出来るのだろうか?50歳過ぎたら、会社を誰かに譲って、老後は海外でゴルフ三昧で過ごしたいという希望が叶えられるのはほんの一握り。

息子や娘が事業を次いでくれれば、それだけで御の字。それさえかなえられない方が・・・実はほとんどなのだろう。

ほとんどの小規模事業者は銀行から結構なお金を借りているし、そのほとんどが自宅を抵当に入れている。そして、ぎりぎりまで節約して、一生懸命、銀行融資を返している。勿論、借りた金を返すのは当然で、返さなくて良いとは決してならない。それでも、まあ社長の年齢が50歳くらいなら、もう一勝負しようかという気になるが、さすがに60歳超えて後継者もはっきりしないとなると、辛い思いをしてまで会社経営を続けることは考えずに、発想を変えて「きちんと会社を閉じる」ことを考えた方が良いかもしれない。

会社の借金が自宅を売ったお金で返済してもまだ余る。子供達は独り立ちした。夫婦は仲が良い。見栄は捨てた。となれば、いっそのこと自宅を売ってそのお金で会社の借金を返して、会社も閉じて、URの借家にでも転居して、楽な生活を考えるのも必要かも知れない。「失う」ことは辛いが、発想を変えれば「失うものがなくなるということは、どんなに楽なことだろう・・・」と思えるかも知れない。

要は「発想の転換」と、「冷静な計画判断」だと思う。

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