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良き参謀とは、よく歩きよく話す。中目黒総合事務所 税理士 廣岡実
2016-12-15

お知らせ8月号から抜粋2〜田舎のパスタやさん

中目黒総合事務所(税理士 廣岡実事務所)では、毎月お客様に「事務所通信」をお送りしています。皆さまのご参考に、一部抜粋してお届けします。

 

田舎のパスタやさん

ある地方の看板がおしゃれなパスタやさん。外観もそれなりにイタリアっぽく作っている。ランチタイムに中に入ってみたところワインラックには焼酎やら日本酒の瓶も見える。

で、「本日のランチ」は「ポークソテー」。ポークソテーって、イタリア料理だっけ・・・?と思いながら料理を待つ。出てきたのは、あらら、純日本式のポークソテー。スープはお味噌汁。ナイフとフォーク、それにご飯は平らな皿に載ってるのが、和食じゃないぞと言うせめてもの主張か・・・。となりの薄毛のご主人はじゅるじゅるとラーメンのようにミートソーススパゲッチを召し上がっている。

恐らく店主は、最初は気合いをいれて、ばりばりイタリアンレストランを作ったのでしょう。お店のロゴや店内の装飾にもその気合いが見て取れます。しかし、お店を開けてみれば、夜はそこそこ若い人のデートの場所になるのかも知れませんが、ランチタイムは近所のご高齢者ばかり。ここで「スパゲッチ」にこだわっても売上が立たない。そう思って「西洋風の和食」を提供することにしたのでしょうね。

別に馬鹿にしているのではなく、これって「マーケットニーズに応える」というビジネスの基本に則っているので正解なんです。なんたって儲けが出なければビジネスじゃない。生活だって出来ない。気取っている場合じゃないんですね。

それでも、せめてもの店主の主張なんでしょうね。「箸」ではなくナイフとフォークが並んでました。
(以下、略)

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